Change of Life  

50代の休職体験記

足跡を振り返る Part2

始めてしまえば

今日は水回りの大掃除をしました。一年の淀みが溜まった排水口などはいちばん目を背けたいところですが、意を決してやり切るとスッキリした気持ちになりますね。

では、前回の続きでちょいと職歴の振り返りです。

 

KKDでやってきたけれど

2年前に配属された部署ではKKDが通じないことに戸惑いました。

KKDとは、勘と経験と度胸、です。

「わかった、今回はそちらの顔を立てましょう」
「これはあなたしかできない、信頼してますよ」

顧客対応にしろ社内調整にしろ、そんなアナログな対応がギリ通用する仕事を続けてきたのです。ところが世は令和。勘よりデータ、経験よりも根拠とソース、度胸じゃなくコンプライアンス。当たり前ですね。

そんな当たり前に適応できないポンコツさに凹んでいる最中、仲良くしていた後輩が亡くなりました。悩みを聞いていたので「何かできたのでは」という後悔が頭から離れない。まだ30代の彼の死は衝撃で、仕事中に涙が出るし、夜も眠れなくなりました。

心療内科に通い始め、その後は薬を飲みながら仕事は続けていましたが…何と言うんでしょう、以前と違うんですね。サッと決断できたことをウジウジ悩んでしまう。ちょっとしたトラブルでも、絶望的な気持ちになってしまう。

仕事の質や量がすごく負担だというわけではないのに、心がヤスリで削られていくようで、一日が終わると心底疲れてしまうのです。

そんなこんなで、心のコップに少しずつ溜まった水がついに溢れてしまい、病欠を取るに至ったのです。