Change of Life  

50代の休職体験記

明るくも暗い朝の話

食べてみれば

こんにちは。50代メンタル病欠中のぱーそろんです。

最近初めて無洗米を自宅で炊いたんです。それまでは「ちゃんと研いで食べるほうが美味しい」的な思い込みがあったんですけど、間違えて無洗米を買ってしまったので仕方なく食べたら、あれ普通のお米と変わらないなって。何でも偏見はいけないなと思わされた出来事でした。

 

ぐるぐるシミュレーション

さて、メンタル不調によって出てくる症状は本当に人それぞれですよね。お米の話をした流れいえば、食欲。食欲が全くなくなる、あるいは逆に過食になるなど、その現れ方は様々なパターンがあるのでしょう。

私の場合、調子を崩しても食事量に関してはあまり影響がなかったんですね。昼になればお腹は減るし、夜も普通に食べられていました。ただし食事は空腹を満たすための作業に近くなり、美味しくて感激する、今度はあのお店に行きたいというような、食の楽しみは感じなくなっていた気がします。

いちばんしんどかったのは睡眠です。

もともと寝付きが悪かったので、まず最初は眠れなくなりました。
薬が処方されてからは寝付けるようにはなりましたが、目覚めが辛い。早朝3~4時くらいに目が覚め、仕事や人間関係のことを考えてしまうのです。

布団の中で悩んでも現実は変わらないのは理解しています。それでも「あのデータ処理は正しいのか」「会議でこう指摘されたらどうしよう」などとシミュレーションが始まり、不安と妄想がぐるぐる脳内を巡って気がつけば6時。外も明るくなってきますが、メンタルは暗いまま。

何とか起き出して身支度、家を出て通勤し8時過ぎに職場に着くわけですが、その時点でもう脳は疲弊しているし、眠くて仕方ないわけです。

そんな状態だから、仕事でよいパフォーマンスが発揮できるわけないですよね。

最終的には、喉が詰まった感じで声が出にくい、右の掌がピクピクと痙攣するといった身体症状も出てしまい、あ、これはマズいなと感じるに至りました。

僅かですがマズい自分を客観視できていたようです。仕事柄、メンタル不調を抱える人と接する機会も多く、他人事と思っていなかったことが幸いしたのかもしれません。

ちなみに休み始めて数日後、掌の痙攣は収まりました。