Change of Life  

50代の休職体験記

頼りにしている伴走者

F先生のこと

昨日は会社の産業カウンセラー(公認心理士)のF先生と面談予定でしたが、先生が急遽お休みになったということで、延期となりました。

 

F先生は私より少し年配の女性で、メンタルの調子を崩した約1年半前から、月イチで面談をしてもらっています。

時間は毎回30分ほど。メンタルの調子や近況の報告などを聴いてもらい、調子が悪く私がほとんど話せないときでも、変に急かさずに言葉を待ってくれます。

例えば、異動したばかりの職場について話したときにはこんなやりとりが。

私は早く同僚や部下に信頼されようとして、前任者と同じようにテキパキ判断しなきゃしなきゃという思いで焦っていました。

先生「前の人と同じようにしないと、と思っているんですね?」
私「はい…そうですね」
先生「ではテキパキできないと、どうなりそうですか?」
私「…前の人と比べて頼りないとか思われるかなと」
先生「前の人と比べてしまうと」
私「…比べちゃってますね」
先生「仮にそう(頼りないと)思われると、どうなります?」
私「どうなる?…どうなりますかね…」
先生「何か大変なことが起こりそう?」
私「いや…起きない、ですね」

そのときは認知行動療法でいう<~すべき思考>とか<白黒思考>に囚われていたわけですが、頭で理屈を理解していても、適切に自分のメンタルケアをするのは難しいものです。

先生は正悪の判断や「あなたはこうですよ」というような言い方は決してせず、対話の中で心理的な課題や考え方の癖に自身で気づくようにしてくれますね。相性もあるのでしょうが、専門家としてとても頼りにしている存在です。

医療機関などで受ければ30分5000円といった料金がかかるカウンセリングが無料なわけですから、ありがたく制度を活用させてもらっています。

なお日本では現在、公認心理師が唯一の心理職の国家資格となっている一方、◯◯カウンセラーと自称することは誰でもできてしまいます。公認心理師の専門性が、もっと正当に評価されるようになるといいなと感じたりします。

 

これから復職を具体的に考えていくフェーズでは、もちろん主治医や産業医の判断が前提にはなりますが、F先生にもヒントをもらいながら、仕事との付き合い方を考えていきたいと思っています。