Change of Life  

50代の休職体験記

人生を彩るもの

名前も知らず

こんにちは。メンタル休職中のぱーそろんです。

皆さんは年賀状のやり取りはされていますか?
私は一部の親戚などを除いて、3年ほど前から辞めました。最近知り合った友人などは、住所どころかお名前も知らないという方が多いですね…

 

コントロールできないことを楽しむ

年始に経済評論家の山崎元さんの訃報がありました。65歳、癌を罹患されていたのですね。ご冥福をお祈りします。

私が山崎さんを知ったのは、たぶん『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!(文響社)』を上梓された2015年あたりでしょうか。

病を押して出演していた最近のYoutubeでも、「投資信託の99%はゴミ」「がん保険は入る必要ない」など、相変わらずの舌鋒鋭い語り口でした。

面白いのは、本業の金融や投資に関する評論は非常に合理的、理知的な立場を徹底している一方で、競馬やお酒を趣味として楽しんでいらした点です。山崎さんは競馬を純粋に「娯楽・教養」として捉え、また思い通りにならない体験をして人生を学ぶことができる効用もある、と述べています。また著書の中で「人生は美味しいハイボールを飲むためにある」という言葉を残しています。

人間には自分がコントロールできること、できないことがあります。
正しく生きていくためには前者が大事で、知識を得たりスキルを身につけたり環境や付き合う人を変えたり、といった自分の選択と行動が道を拓いていきます。

一方で人生を彩り豊かにしていくためには、コントロールできないこと、無駄に思えるようなことも楽しむ余裕が大切ですよね。

資産形成はもちろん必要だけれど、それはあくまで人生を豊かにする、楽しむための「手段」であることを体現されていたからこそ、山崎さんの話には引き込まれるような説得力があったのでしょう。

50代~60代あたりの方の訃報に接すると、否が応でも自分の身に重ね合わせてしまいます。正しく生きることと、楽しく生きること。そのバランスをどうやって取っていくのか、休職中に改めてゆっくり考えたいと思います。